API SP / ILSAC GF-6 エンジンオイル規格

ダウンサイジングターボ(T/GDI,直噴)エンジンに求められる性能

1 LSPI  (Low Speed Pre-Ignition ,低速走行時の早期着火) GF-6 項目 Sequence Ⅸ:Number of LSPI Events

低回転で高負荷がかかるダウンサイジングターボ(直噴、T/GDI)エンジンで問題となっている現象。
上記エンジンで低速回転の時に生じる、異常な燃焼によるエンジントラブル。
異常な燃焼とは 燃焼室内に火が付き引き爆発してしまうこと。
ピストンが上死点に達する前に着火すると、ピストン内の圧力が大きく上昇してしまい、最悪、エンジンが壊れてしまう恐れがあります。

LSPIの発生原因は諸説ありますが、ピストンリングによってかき上げられたエンジンオイルの油滴によるものや、Calcium系の添加剤が着火促進効果を促し、異常燃焼を起こすのではないかと考えられています。

ダウンサイジングターボエンジンでは、LSPIへの対応は急務となっています。

LSPI(Low Speed, Pre-Ignition)について参考動画
▶Lubrizol Additives 360

2 タイミングチェーン磨耗 GF-6 項目 Sequence Ⅹ:Chein Wear

オイル中のスス等が原因となり、タイミングチェーンを磨耗させ、伸びた状態にしてしまうトラブル。
結果、バルブタイミングが狂って空燃比の異常によりピストンがダメージを起こす可能性もあります。

タイミングチェーン磨耗(The Chain Wear Test)についての参考動画
▶Lubrizol Additives 360

Lubrizolでは上記LSPI 対応、チェーン摩耗トラブルを解決可能な API SP ILSAC GF-6 エンジンオイルの添加剤をラインナップし、販売しております。

API SP GF-6の施行は2020年5月1日で決定いたしました。
ダウンサイジングターボ対応エンジンオイルが必要とされている今、御社製品のグレードアップはいかがでしょうか。

API SP ILSAC GF-6 エンジンオイル

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▷ Lubrizol添加剤 販売担当
 藤本 裕介、津田 和哉、松井 明

▷ Lubrizol添加剤 技術担当
 丸山 英二、深江 邦弘