種類 | 代表的な化合物 | 使用目的と機能 | 添加量% | |||
清浄分散剤 | 清浄剤 | スルホネート (バリウム、カルシウム、ナトリウム) | スラッジを金属表面から取り除き、プリカーサーを化学的に中和し、清浄させる。 | 2~10 | ||
フェネート (バリウム、カルシウム、マグネシウム) | ||||||
サリシレート (カルシウム、マグネシウム) | ||||||
分散剤 | コハク酸イミド | スラッジ、すすを油中に分散させる。 | ||||
コハク酸エステル | ||||||
PIBSA無水コハク酸 | ||||||
耐荷重添加剤 | 油性向上剤(油性剤) | 長鎖脂肪酸,脂肪酸エステル,高級アルコール,アルキルアミン | 低荷重下における摩擦面に油膜を形成し,摩擦および摩耗を減少させる。 | 1~2.5 | ||
摩耗防止剤 | リン酸エステル、ジチオリン酸亜鉛 | 摩擦面で2次的化合物の保護膜を形成し,摩耗を防止する。 | 5~10 | |||
極圧剤(EP剤) | 硫化油脂、硫化エステル、硫化オレフィン、リン化合物、有機ハロゲン化合物 | 極圧潤滑状態における焼付きや,スカッフィングを防止する。 | ||||
さび止め剤 | カルボン酸、スルホネート、リン酸塩、高級アルコール、エステル、エタノールアミン、モルホリン、N-エチルモルホリン(NEM) | 金属表面に保護膜を形成する。あるいは,酸類を中和してさびの発生を防止する。 | 0.1~1.0 | |||
腐食防止剤 金属不活性化剤 |
チアジアゾール トリルトリアゾール ベンゾトリアゾール ジチオリン酸亜鉛 |
潤滑油の劣化により生じた腐食性酸化生成物を中和する。また,金属表面に腐食防止被膜を形成し、不活性にする。 | 0.4~2.0 | |||
粘度指数向上剤 |
オレフィンコポリマー (OCP) Lucant (ルーカント,エチレンαオレフィンコオリゴマー) スチレンイソプレンコポリマー (SIP) ポリメタクリレート (PMA) アステリック (Star PMA) 無水マレイン酸スチレンコポリマー (MSC) ポリイソブチレン (PIB) |
温度変化に伴う潤滑油の粘度変化を低減する。エンジン油では,省燃費性の向上,オイル消費の低減,低温始動性の向上が得られる。 | 0.5~20 | |||
酸化防止剤 | ジチオリン酸亜鉛、有機硫黄化合物、液化チタン | 遊離基、過酸化物と反応させ、油の酸化に起因するワニス、スラッジの生成を抑制する。 | 0.1~1 | |||
ヒンダードフェノール、芳香族アミン | ||||||
N、N'-ジサリシリデン-1、2-ジアミノプロパン | ||||||
流動点降下剤 | ポリメタクリレート | 低温における潤滑油中のろう分の結晶化を防止し、流動点を低下させる。 | 0.05~0.5 | |||
アルキル化芳香族化合物 | ||||||
フマレート・醋ビ共重合物 | ||||||
エチレン・醋ビ共重合物 | ||||||
消泡剤 | ポリメチルシロキサン、シリケート、アクリレートエステル | 潤滑油の泡立ちを抑制し、生成した泡を破壊する。 | 1~1,000ppm | |||
有機フッ素化合物、金属石鹸、脂肪酸エステル、リン酸エステル、高級アルコール、ポリアルキレングリコール | ||||||
ミスト抑制剤 | オレフィンコポリマー (OCP) | 加工によって微粒子化した、切削油のオイルミストを抑制いたします。 | 0.5~2 | |||
アステリック (Star PMA) | ||||||
ポリイソブチレン (PIB) | ||||||
水添樹脂 | ||||||
乳化剤 | エチレンオキサイド付加物、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロックポリマー、エステル、カルボン酸塩、硫酸エステル、スルホン酸塩、リン酸エステル、アミン誘導体、第4級アンモニウム塩 | 油を乳化し、生成したエマルションの安定性を保つ。 | ~3 | |||
抗乳化剤 | ポリエーテル、エチレンオキサイド付加物、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロックポリマー、アルキルフェノール・ホルマリン縮合物のエチレンオキサイド付加物、第4級アンモニウム塩 | エマルションを破壊する。また、潤滑油の乳化を防止する。 | ||||
防腐・防かび剤 |
トリアジン、モルホリン |
エマルション中に生存する細菌、かび、酵母などの微生物の増殖を防ぎ、それらに起因する障害を抑制する。
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0.5~3.0
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メチレンビスモルホリン(MBM) |
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チアゾール系(BIT、ブチルBIT、OIT、MIT) | ||||||
フェノール系(PCMC、PCMX、IPMP) ピリチオン、フェノキシエタノール |
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殺菌剤 消毒剤 |
塩化ベンザルコニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、ポリヘキサメチレンビグアナイド |
病原性あるいは有害性を有する微生物(ウィルスや細菌)を殺傷する。 | 用途による | |||
固体潤滑剤 | 二硫化モリブデン、二硫化タングステン、グラファイト(黒鉛)、窒化ホウ素、四フッ化エチレンポリマー(PTFE)、フッ化グラファイト、フラーレン(C60、C70)、液化チタン |
境界・混合潤滑領域で摩擦低減 金属間接触の防止による摩耗防止 |
用途による | |||
食品機械潤滑剤 | カルシウムスルホネート、アルキルベンゼンスルホン酸、リン酸エステル、リン酸エステルアミン塩、VM(PIB、OCP、ルーカント) |
NSF HX-1 NSF H-1 食品と偶発的に接触する可能性のある箇所で使用が認められている潤滑剤原料・添加剤規格に対応 |
Lubrizolには上記に対応できる添加剤として、下記シリーズをラインナップしております。
LUBRIZOL®(ルーブリゾール)、ADDCO™(アドコ)、ADDSAN™(アドサン)、ADDCONATE™(アドコネート)
ALOX™(アロックス)、Anglamol™(アングラモール)、AQUALOX™(アクアロックス)、Becrosan™(ベクロサン)
SKOSANOR™(スコサノール)、SYN-ESTER™(シンエスター) 、VEG-ESTER™(べジエスター)
CONTRAM™(コントラム)、 Lucant™ (ルーカント)、LOCKGAURD™(ロックガード) シリーズ